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割安銘柄探しに役立つ企業価値分析とは?


株式投資で割安株を見つけるコツ

株式投資の世界では、銘柄選びの質が結果を決めてしまいます。そのため、株式投資で結果を出したいのならば会社の財務データを正しく分析して企業価値が高い会社の株式を買う必要があります。

そうはいってもきちんとした分析方法を知らなければ株式投資で大切な企業価値分析を正確に行なうことはできません。そこでこのコンテンツでは、株式投資で最も大切な企業価値分析の正しい方法について紹介していきます。

企業価値分析の正しい方法

目次



企業価値分析が株式投資の鍵


株式投資の世界では銘柄の適正な価格を理論から算出することができます。理論上の銘柄価格は株式投資の世界では理論株価と呼び、理論価格は現実価格と同じくらい大切です。 どうして株式投資で理論価格が大切かと言いますと銘柄価格が割安なのか割高なのかが分かるからです。

ここからは株式投資の世界における理論価格がどういったメカニズムで算出されるかについて見ていきます。

株式投資における理論価格を考える際に参考になるのは、ワインの価格決定プロセスです。そこでワインの価格決定プロセスを参考に株式投資における理論価格と現実価格の関係性を考えていきましょう。

ワインという飲み物は、古くなればなるほど熟成されるので年季が入れば入る程価値が高くなります。このことを念頭に入れてAという1年もののワインの理論価格を3年もののBというワインの価格から考えていきます。

仮にワインBの値段が225万円であり、ワインの相場というのは1年古くなると50%値上がりするとします。このケースにおいての1年もののAというワインの価格算出するための計算式は以下の通りです。

225万円÷(1.5)÷(1.5)

どうしてこの計算式になるかと言いますとワインAの価格はワインBの価格から2年間分の値上がりを差し引けば出てくるからです。そのため、225万円÷(1.5)÷(1.5)の計算式から算出される100万円がワインAの理論価値です。

ワインAの理論価値の図

もしAというワインが市場において120万円で売られていたらどうでしょうか?理論価格が100万円である以上、割高という結論になるので買うと理論上は損します。

理論価格と現実価格

ワインの価格と同様に株式投資においても理論価値と現在価値との関係で割安なのか割高なのかの判断ができます。株式投資で銘柄の理論価格を算出する方法につきましてはこれから紹介していきます。


理論株価の計算式の紹介


株式投資で理論価格を考える際のポイントは、企業のありのままの価値を分析することです。企業価値の分析を正確に行うことができれば、企業がどれだけの価値を株主に生んでいるのかが分かるので株式投資の勝率が高まります。

そこでここからは、株式投資で正しい企業価値分析を行なう方法について紹介していきます。今回紹介する企業価値分析の方法は、山口揚平さんが2005年に書いた「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」の内容を参考にしています。

なぜか日本人が知らなかった新しい株の本

「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」で紹介されている株式投資における企業価値の分析手順は以下の通りです。

  1. 事業価値を算出する
  2. 財産価値を考える
  3. 負債を引く
  4. 1株価格を出す
企業価値の分析手順の計算式

ここで紹介した4つのステップを行なうだけで株式投資の質を高める企業価値分析を行えます。ちなみにここで紹介した4つの手順を行なうのに必要な時間は 5分程度です。

たったの5分で株式投資の質が飛躍的に高まるので企業価値分析の費用対効果は非常に高いと言えます。4つのステップの詳細な情報はこれから順次紹介していきます。

事業価値を算出する
事業価値というのは、企業が提供している事業がどれくらいの価値を生み出しているかを示しています。事業価値を算出するために最初にやるべきことは、過去3年間の営業利益を調べた上でその3年間の平均値を計算することです。

過去3年間の営業利益は、会社が出しているIR資料やYahooファイナンスのデータから調べることができます。企業が公開するIR情報は株式投資の世界において貴重な情報源なので狙っている銘柄の情報は定期的に目を通すようにしたいですね。

トヨタの業績グラフ ※トヨタ自動車株式会社より引用

過去3年の平均営業利益を出した後は、その営業利益額を10倍にしてみましょう。その数値が株式投資の世界における事業価値金額です。

どうして株式投資の世界では営業利益の10倍が事業価値金額になるのか気になるかと思います。その理由は株式投資における事業価値は、企業が出した利益を期待利回りで割ることで算出されるからです。

営業利益で計上された金額の約40%は税金で取られるので企業が事業を通して出す利益額は営業利益の約0.6倍になります。その上で投資家が株式投資で期待するリターンは年間6%前後が多いです。そのため、ここでは株式投資の期待利回りを6%にしてみます。

このことを考えてみると(利益)÷(期待利回り)の計算式は、営業利益×(0.6)÷(0.06)になります。この計算式を簡略化すると営業利益×10になるので営業利益額に10をかければ株式投資の世界における事業価値が出てきます

財産価値を考える
事業価値を算出した後は財産価値を分析しましょう。株式投資の世界における財産価値分析というのは、企業が当面の事業と関係ない資産をどれだけ持っているかを調べることを意味します。そのため、今ある資産から当面必要な項目を除外すれば財産価値が分かります。

企業が保有している資産の額と資産の内訳は、財務諸表の中の貸借対照表から読み取ることができます。最新の貸借対照表は、企業の公式サイトやUllet(ユーレット)というWEBサイトから手に入れることができます。

特にUllet(ユーレット)は、ほぼ全ての上場企業のIR資料をダウンロードできるので株式投資に大いに役立ちます。貸借対照表を手に入れたら「流動資産合計」、「投資その他の資産合計」、「流動負債合計」という3つの合算項目に目を通しましょう。

その数値を(「流動資産」-「流動負債」×1.2+「投資その他の資産合計」)という計算式に当てはめれば財産価値が出てきます。イメージとしては下記の通りです。

「流動資産」―「流動負債」×1.2 ―「投資その他資産」の計算式

この計算式の中で(「流動負債」×1.2倍)というマイナス箇所が気にならないでしょうか。流動負債の1.2倍の額を差し引く理由は、当面の事業に必要な金額は流動負債の1.2倍以内に収まるのが通例だからです。

そのため、株式投資の世界においては当面必要な資産額を流動負債の1.2倍として見積もるのは妥当と言えます。こういった理由で財産価値の算出には、(「流動資産」-「流動負債」×1.2+「投資その他の資産合計」)という計算式が利用されます。

負債を引く
企業価値は、先程まで紹介した事業価値と財産価値を合算すれば算出されます。しかしながら企業は流動負債の他にも負債を抱えています。その負債額は株式投資の世界ではマイナスに働くものなのできちんと差し引く必要があります。

差し引く負債額は、貸借対照表の中の「固定負債合計+少数株主持分」という合算項目に記載された数値です。この数値を「事業価値」と「財産価値」の合算した金額から引いてみれば株式投資で鍵になる株主価値が分かります。

負債を引くの図

株式投資の世界において株主価値が指すものは、企業が発行する株全体の総和金額です。そのため、株式投資に臨むのならば株主価値は正しく計算することが求められます。

1株価格を出す
株式投資における株主価値は、全発行株式の総額ですので1株価格は別途計算する必要があります。そのためYahooファイナスンス等で発行株数を調べた上で株主価値をその発行株数で割ってみましょう。そこで算出された金額が1株あたりの理論株価です。

1株価格=発行株数÷株主価値



この理論株価は株式投資で銘柄の割安具合を考える際に参考になります。

「理論価格>実際価格」ならば理論価格が実際価格よりも高いので株式投資の世界では割安という判断になります。逆に「実際価格>理論価格」ならば株式投資の世界では割高という判断になるので購入を控えたほうが良いかと思います。

買うべき株、避けるべき株

ここまで紹介してきましたように株式投資の世界では4つのステップを踏むだけで理論価格が算出されます。今回紹介した4つのステップは本当に大切なので再度一緒に振り返ってみましょう。

  1. 事業価値を算出する
  2. 財産価値を考える
  3. 負債を引く
  4. 1株価格を出す

この4つのステップによって算出された理論価格と現在のマーケット価格を比較すれば割安か割高かの判断ができます。株式投資の結果は銘柄選びでほぼ決まる以上、今回紹介した4つのステップを行なうことで理論価格を算出することをおすすめします。


株式投資でポイントになる3つの指標数値


ここまで株式投資で大切な理論価格を算出する方法を紹介してきました。理論価格の算出には、財務諸表を読み取る必要があるので簿記の知識が全く無い人には難しいところがあります。

そこでここからは財務諸表が読めない人でも株式投資で割安な銘柄を見つけることができる方法を紹介していきます。その方法というのは、PER、PBR、ROEという3つの指標数値をYahooファイナンス等で確認して株式投資に取り組むことです。

PER、PBR、ROEの3つに優れた銘柄は、株式投資の世界ではお得な銘柄と言えます。それぞれの指標において良し悪しの基準となる数値をこれから1つ1つ解説していきます。

PER


PERというのは、株式投資の世界においては企業の収益性の高さを示す数値になっています。会社の収益性を表すPERは、「時価総額÷当期純利益」か「株価÷1株あたりの利益」の計算式で算出されます。

PER
※ヤフーファイナンスより引用

株式投資の世界では、PERが低い会社というのは収益性が高い会社だと評価されています。1つの目安としてはPERが15を切る会社は収益性に優れていると一般的には言われています。

そのため、株式投資で銘柄を選ぶ際にはPERが15を切っているかどうかを調べてみると良いかと思います。PERが15を切る銘柄は株式投資の世界では収益性が高いと評価されるのでお買い得な銘柄と言えます。

PBR


株式投資の世界でPBRが示しているものは、企業の資金面から見た現在の銘柄価値です。そのためPBRをチェックすれば、企業が解散した時にどの程度のお金が戻ってくるかが分かります。

株式投資において会社の解散価値を示すPBRは、「株価÷1株あたりの純資産額」という計算式で算出されます。ちなみに1株あたりの純資産額は、株主資本を発行済の株式数で割れば出てきます。

PBR
※ヤフーファイナンスより引用



株式投資の世界ではPBRの値は低ければ低いほどよく、1を切っているのが理想的と言われています。ただし株式投資の世界では順調に利益を出している企業銘柄のPBRが1を切ることはほとんどありません。

そのため、PBRに関しては1を切るのではなく1に近いかどうかで良し悪しを判断すると良いかと思います。

ROE


株式投資の世界においてROEは、企業が株主から集めたお金を通してどれくらいの利益を出しているかを診断する際に利用されます。そのため、ROEに優れた企業というのは株主から集めたお金を効果的に使っているので経営が上手い企業と言えます。

会社経営における通信簿のようなROEは「当期純利益÷株主資本」という計算式で算出されます。この数値が15%を超える企業は経営が上手な会社であると株式投資の世界では判断されます。

ROE
※トヨタ自動車株式会社より引用



そのため、株式投資で銘柄を選ぶ際にはROEが15%を超えるかどうかについて調べてみると良いかと思います。


企業価値分析と割安銘柄探しに関するまとめ


このコンテンツでは株式投資における理論価格の算出方法とPER、PBR、ROEという3種類の指標数値について紹介してきました。

株式投資の結果は銘柄選びの時点である程度決まってしまうので銘柄価値の分析には力を入れたいものです。ちなみに株式投資で最もお得な銘柄というのは、割安価格で販売されていて今後の値上がりが期待できる銘柄です。

このようなお得な銘柄は、理論価格と指標数値を分析すれば効率よく探し出すことができます。そのため、株式投資で結果を出したいのならば、このコンテンツで紹介してきた理論を活用することで割安価格で販売されているお得な銘柄を探し出すと良いかと思います。

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